硫黄岳・天狗岳

山行日:2020年2月29,3/1日

参加人数:男性2名 女性1名

ルート:

コース:

2/29
柏4:00⇒稲子湯P7:20
みどり池登山口7:50→みどり池10:00~10:10→本沢温泉小屋11:40
本沢温泉小屋12:40→夏沢峠14:10~14:20→本沢温泉小屋15:15(泊)(所要時間:約7時間30分 歩行時間:6時間)
3/1
本沢温泉7:30→夏沢峠8:50~9:00→根石岳10:15~10:25→東天狗岳11:05~11:20→黒百合ヒュッテ12:25~13:15→中山峠13:30→みどり池14:20~14:40→みどり池登山口15:40 (所要時間:約8時間  歩行時間:6時間30分) 帰柏

報告:

2/29
稲子湯からの登山口が不明瞭のため、みどり池登山口から出発。寡黙な男性2人の間に挟まれ白駒林道の沢沿いを緩やかに登る。
トレースがはっきりしていて道に迷うことはない。重いザックが肩に食い込んでくる。山腹をジグザグ登って行くとみどり池に到着。池の頭上の切り立つ山肌には、背中に翼を広げた天狗岳が聳える。
中山峠への道を見送り、しばらく森の中を歩いて行くと、前方右側の木の陰に黒っぽい毛並みの動物に驚き悲鳴をあげる。熊?一瞬3人で固まる。カモシカが登山道を私達に譲り避けて待っていてくれたのだ。角が片方欠けたおとなしいカモシカと写真撮影。癒しのひととき。抱きしめたくなるくらい可愛いかった。また、しばらく歩き斜面を急下降して本沢温泉小屋に到着。小屋で受付と昼食を済ませるが1時間も費やしたことは反省すべき点である。
その後、硫黄岳に向かうがペースダウンし夏沢峠で撤退を決める。帰りは野天風呂を見学。数名の登山者が40度の白濁した源泉に浸かっていた。
小屋に戻り赤褐色の石南花温泉に先に入った男性陣は、熱くて湯船に浸かれなかったようだ。小屋は水の利用ができず不便だった。談話室では、ビールとAさんが準備してくださった上品なつまみとワインを飲みながら、みなみらんぼうのガイドをしている登山者達と山の話で盛り上がった。小屋のご飯はパサパサしていて不味かった。
3/1
晴天!無風!小屋を出発。夏沢峠から箕冠山を経て根石岳へ。根石岳の登りは、雪が融け露岩がアイゼンに当たり歩きづらかった。息を切らしながら急登の東天狗岳に到着。
山頂からは浅間山など雪化粧した山々が見え最高の眺望だった。小休止の後、黒百合ヒュッテを目指す。ヒュッテでは、荒井さんお薦めのビーフシチューに舌鼓を打つ。これから大変な難所が待ち受けている事も知らずに…昼食後、Sさんに緩んで外れだアイゼンを修理してもらう。お陰でこれから先の急斜面で命拾いすることになる。中山峠に向かいすぐに到着。
下りの斜面に唖然。かなりの急斜面で足が竦んで最初の一歩がなかなか出ない。今回の山行の一番の難所だ。踏み外せば途中止まることなく先が見えないほどの底まで転げ落ちていくに違いない。「ゆっくり確実に歩け」とSさんの声も大きくなり緊張が走る。長い長い急斜面を一歩一歩慎重に下った。みどり池に着いた時は安堵のため息をついた。休憩後はのんびりと登山口に向かった。
重いザックそして難所では、心が折れそうになったが、天候に恵まれ変化に富んだ充実した大満足の山行だった。