栂海新道

山行日:2022年9月4~6日

参加人数:男性3名

ルート:

報告:

前日
柏⇒JR北戸田駅15:00⇒戸田西IC⇒外環道・関越道・上信越道・北陸道⇒21:00親不知IC⇒道の駅ビアスパーク親不知(車中泊)
高速道路で降っていた雨も、道の駅に着いたときには止んでくれた。ビアスパーク親不知は北陸道の高架下にある道の駅。自動車の騒音と日本海の波の音が結構うるさい。明日からのロングトレイルに備え、寝酒を控えめに就寝した。
1日目
道の駅4:30⇒4:40親不知天険口5:00⇒(タクシー)⇒5:50北又小屋→10:20イブリ岳→12:40朝日小屋(泊)
道の駅から親不知天険口?まで約6km。親不知天険口に車を止めてタクシーに乗り換え、スタート地点の北又小屋に向かう。天候は晴れ。
北又小屋からは、吊り橋を渡った後、樹林帯の中の急な登山道をひたすら登り高度を稼ぐことになる。イブリ岳から朝日小屋のある朝日平までは傾斜も緩み、草原の中の木道を歩く。途中、綿毛のチングルマの群生地や若い雷鳥を見つけ、季節の移ろいが感じた。
朝日小屋は、コロナ禍で宿泊定員を50名に減らしているが、台風に伴うキャンセルもあって、宿泊者はたったの4名。豪華な夕食に舌鼓をうち、早々に寝床に入った。

2日目
朝日小屋5:00→6:00朝日岳→7:30長栂山→10:00黒岩岳→11:40さわがに山→13:50犬が岳→14:10栂海山荘(泊)
朝日小屋は朝食を提供していないため、替わりの鱒寿司やちらし寿司を購入して出発。天候は晴れ。
朝日岳山頂からは、剣岳や白馬岳、旭岳、雪倉岳のほか、これから向かう栂海新道の山々や青い日本海も見渡せた。また、犬が岳山頂直下の栂海山荘の赤い屋根も小さく見えた。なんと遠いことか。
朝日岳から黒岩岳までの区間は気持ちの良い草原が多く、今回の山行で最も楽しい区間であった。一方、黒岩岳から犬が岳までの区間はアップダウンが多く、また樹林帯の中の悪路も多いことから、疲れが蓄積する。そして、犬が岳山頂から山荘の赤い屋根が見えた時は、心底ほっとした。宿泊者は3名だけで貸切状態だった。

3日目
栂海山荘3:00→5:00菊石山→5:50下駒ケ岳→7:20白鳥山・白鳥小屋7:40→10:30尻高山→11:40入道山→13:00親不知天険口?⇒(一浴:往路戻り)⇒22:00柏駅
ヘッテン点けて山荘を3時に出発。今日は海抜1560mの栂海山荘から海抜0mの親不知海岸まで下ることになる。天候は晴れ。
菊石山に向かう途中で朝陽が登った。栂海山荘から白鳥小屋のある白鳥山までの区間は、アップダウンが多く、残置のトラロープで攀じ登る箇所も多かった。また、泥濘の悪路も増え、もし雨が降っていたなら大変だった、と思った。
白鳥小屋の展望台からは日本海がまじかに見える。しかし、白鳥小屋から親不知まで歩程5時間以上。最後登山道を劇下りして日本海に手を触れた時、栂海新道を完歩したという達成感がじわじわ湧いてきた。