富士山

山行日:2023年3月7日

参加人数:男性単独

ルート:

コース:

スタート地点(太郎坊洞門)02:25 → 02:39英国旅客機遭難者慰霊碑 → 03:08御殿場口新五合目03:22 → 03:38大石茶屋 → 05:13次郎坊 → 09:22御殿場口下り六合(走り六合)09:38 → 11:02御殿場口七合四勺・わらじ館 → 11:21御殿場口七合五勺・砂走館 → 12:03御殿場口七合九勺・赤岩八合館12:18 → 12:45御殿場口八合目 → 14:26御殿場口頂上 → 17:38次郎坊 → 18:28大石茶屋18:36 → 18:44御殿場口新五合目18:52 → 19:15英国旅客機遭難者慰霊碑 → 19:21太郎坊洞門

報告:

頭を雲の上に出し~四方の山を見おろして~雷様を下にきく~富士は日本一の山♪青空高くそびえたり~からだに雪の着物きて~霞の裾を遠くひく~富士は日本一の山~♪そぅ~富士山は雪がとっても良く似合う。
富士山の絵を描けば、皆必ず雪化粧富士。そんな厳冬期富士にいつかは登ってみたいと、虎視眈々と狙っていた。天候の安定を待って遂に決行。高度順応時間を省く為、前夜はスタート地点で車中泊とした。予定よりも2時間遅れのAM2時半にスタート。
風はなくとても穏やか。夜明け前の鮮やかなマジックアワーの光景がとても印象的であった。七号目以降はトレース無し。積雪量は吹き溜まりでも膝程度。一歩一歩ブレイカブルクラストを破って登り上げる。富士山特有の登れど登れど全く変わらない景色に何度も心が折れそうになる。登山者は自分の他2名いたが、二人とも途中で撤退した模様だ。
八合目を超えるといよいよ風が強まってきた。延々と続くキックステップに何度も引き返そうと挫折しかけた。テクニカルな箇所は皆無だが、気合と体力がいくらあっても足りない感じだ。山頂付近は予報通り風速15m前後。バラクラバ、ゴーグルの装備無しでは氷雪が顔に当たって前進すら出来ない。
お釜に着いた所で撮影を試みるもスマホ対応グローブが反応しないっ!どうしても写真を撮りたいが為、タッチペンを使わずグローブを取って素手で撮影してしまった。ほんの数秒で指先の感覚が無くなった。下山を考えると剣ヶ峰はタイムアウトで今回はパス。2時間遅れのスタートがとても悔やまれる。
累積標高差2440mの往路に17時間を要した。軽量化の為に装備からワカンを外したが、それが失策だったと考える。