金北山

山行日:2026年5月19日

参加人数:男性2名

ルート:

コース:

佐渡温泉御宿おぎの湯(泊)⇒両津港0850⇒(ドンデンライナー1号)⇒0935ドンデン高原ロッジ0946→0946ドンデン山(尻立山)1001→1012ドンデン池1015→1038金北縦走路入口→1124マトネ1144一1238真砂の峠1250→1419あやめ池1432→1459金北山1518→1622白雲台1630⇒(金北山ライナー1号)⇒1710両津港⇒朱鷺伝説と露天風呂の宿きらく(泊)

報告:

山行前日の午後3時過ぎ、晴天の中、佐渡汽船のフェリーで新潟港から両津港へ。レンタカーを借り、国道350号経由で佐渡國一ノ宮・度津(わたつ)神社を目指す。道中、明日のドンデン山から金北山へと続く縦走路が海越しに見え、道端にはトビシマカンゾウが花開いており、翌日の縦走への期待が高まる。度津神社に参拝した後は、小比叡山蓮華峰寺、宿根木(しゅくねぎ)を巡り、「佐渡温泉 御宿おぎの湯」に投宿。アルカリ泉の湯に浸かりながら、小木港を見下ろす贅沢な時間を過ごした。
山行当日は、朝風呂を浴びた後に再度宿根木を巡り、景勝地である沢崎海岸や万畳敷(まんじょうじき)を訪ねてから、8時半前に両津港へ戻った。レンタカーを駐車場に入れ、8時50分発の「ドンデンライナー1号」に乗り込む。乗客は5割程度で、数人がアオネバ登山口で下車。終点で降りた乗客の半数は、ドンデン高原を散策して午後の便で帰るようだった。
我々はまず、尻立山(ドンデンやま)とドンデン池を巡る。最初にシラネアオイに出会ったのは、ドンデン避難小屋から金北縦走路入口へ下る道だった。淡い紫色の花が大きい。しかし、最近雨が降っていなかったせいか、多くが萎びていたのは少し残念だった。林道をしばらく歩き、金北縦走路入口に到着。金北山への縦走路が一望できる、見晴らしの良いマトネで昼食をとる。
展望と花に恵まれた縦走路を進み、天狗の休場を経て、残雪期・夏道ルートの分岐点へ。この分岐から夏道を進むと、カタクリやショウジョウバカマなどの花々、そして「役ノ行者堂跡(えんのぎょうじゃどうあと)」が現れる。金北山の山頂にある神社の開基は役行者であるという伝承があり、ここはかつて山伏たちが吉野や熊野になぞらえて修行(佐渡三山駆け)を行った、古の修験道なのだ。あやめ池を過ぎるころからシラネアオイの出現頻度と密度が急激に増し、贅沢な話だが、有り難みが薄れてしまうほどだった。登山道の左手にはピンク色、右手には白色のオオイワカガミが群生する珍しい場所もあった。
そんな花々を楽しみつつ急登を登り切り、15時過ぎに金北山山頂に到着。記念撮影をし、時間がタイトでコーヒーを淹れる余裕がなかったため、水溶きココアで乾杯する。その後は自衛隊の管理道路を歩き、金北山ライナーの出発8分前に白雲台(はくうんだい)へ滑り込んだ。バスガイドさんによると、4人のパーティーが間に合わなかったようだ。
両津港でバスを降り、本日の宿「朱鷺伝説と露天風呂の宿 きらく」へ。展望風呂からは、今日歩いてきた縦走路が夕焼けの中で輝いて見えた。隣にある屋上展望台では、アオネバ登山口から山中1泊したという登山者と、白いシラネアオイの写真を見せ合い、「違う株ですね」などと会話が弾む。こうした一期一会の触れ合いも旅の醍醐味だ。
部屋での夕食は、前菜、ズワイガニの塩ゆで、刺身(サーモン・エビ・サザエ)、牛肉の焼き物、鶏肉の汁物、魚の焼き物、魚の煮物、魚の煮物、茶碗蒸し、天ぷら、タコの炊き込みご飯、香の物、吸い物、そしてわらび餅(?)と、実に豪華。不覚にもお腹がいっぱいになり、二人で日本酒300ml瓶を空けたところでギブアップとなった。同行者と「これは完全に宿の作戦ミス。こんなに料理が豊富だと、お腹が一杯になり、酒が進まない」と苦笑い。そう。我々は貧乏性なので、出されたものは食してしまうのだ。彼はそのまま就寝し、私は再び展望風呂へ。おぎの湯よりは少しマイルドに感じるアルカリ泉に、ゆったりと身を委ねた。
翌日は「日本一長い県道」である県道45号線を通り、佐渡島北部(大佐渡)周遊ドライブへ出発。一番の目的は、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで二つ星を獲得した景勝地、二ツ亀と大野亀の観光だ。大野亀はトビシマカンゾウの一大群生地で、当日は5〜7分咲きほどだったが、一面に黄色の絨毯が広がっていた。滞在時間がわずか15分のバスツアー客を横目に、私たちは1時間半かけてじっくりと堪能する。ツアー客は二ツ亀ビューホテルでも15分ほどの滞在だったようだが、ここは海岸まで降りなければ本当の景色は味わえない。ツアーの時間配分には再考の余地がありそうだ。大野亀には写真撮影用の大きな「SADO」の文字モニュメントがあり、観光地として売り出し中の意図が感じられた。
その後は県道45号線で佐渡島北部の残りを周り、国道350号線経由で両津港へ。天気と花に恵まれ、充実した佐渡の山旅を終え、帰路に就いた。

 

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