秩父槍ヶ岳

山行日:2024年5月29日

参加人数:男性2名 女性1名

ルート:

コース:

相原橋観光多機能トイレ8:17 → 12:04秩父槍ヶ岳 → 13:05コンサイス秩父槍ヶ岳13:35 →  16:07相原橋観光多機能トイレ

報告:

秩父槍ヶ岳に登ってきたー!サクっと登ってサクっと下山、と考えていた…正直言ってナメてた!(反省) …相原橋からバリエーションで登って登山道で下りる周回ルート。生半可な気持ちで挑むと痛い目に遭います!いや…痛いとかでは済まされないハズ…。初めてクライミングハンマーを装備したいと思いました。中には指アイゼン(笑)で登る人も(≧▽≦)
登山道に入るとすぐに高巻きの様な高難度の斜面が現れる!自己確保が困難な急斜面をトラバースして進む。沢に落ちれば大怪我間違いなし。
しかも昨晩の大雨で斜面は濡れており、枯葉と泥土で非常に滑る!入山して僅か5分、山頂までこのチョーハイレベルが続くのだろうかと驚愕した!(のちにココはルートから外れていた事に気付くが、顧みればここが一番怖かった)。
バリエーション故にある程度のシチュエーションは予想していたが、想定を遥かに超えていた!足場の悪い連続急登は勿論のこと、ロープを使用しないと非常に危険な箇所も複数あり、一瞬たりとも気が抜けなかった。
尾根沿いを登って行くと大岩に辿り着く。直登は困難な為、トラバースして巻くしか道は無い。滑落したら只事では済まないであろうスラブを、FIXロープを張って前進する。
更に進むと、斜度60度高さ30m以上あるであろう巨大スラブが現れる。残置された信頼出来ないロープが垂れており、これを利用するか否かで迷ったが、負荷をかけない前提で各自フリクションヒッチやマイクロトラクションでバックアップをとり全員登り上げる。最終目的地コンサイス秩父槍ヶ岳の直前では、5m程の懸垂下降も強いられた。
下山は登山道で戻るだけなのだが、こちらもかなりの急勾配で神経を擦り減らした。今回の山行目的は、積極的にロープワークと読図を活用してスキルアップを図ると言う目的での山行であったが、緊迫した状況のなか必要に迫られて実践出来た事は、非常に有意義な経験値として蓄積されたはず。
純粋に「山を登る」と言う楽しさを、久々に堪能出来た登山でした。上級者にオススメの素晴らしいコースです!