西穂高から奥穂岳

山行日:2023年7月25~27日

参加人数:男性3名 女性2名

ルート:

コース:

1日目 帝国ホテル前 07:44 → 07:52 田代橋 → 11:10 西穂山荘 (1泊)
2日目 西穂山荘 03:20 → 03:43 丸山 → 04:46 独標 → 06:10 西穂高岳 → 08:43 天狗ノ頭 → → 11:03 ジャンダルム → 12:44 奥穂高岳 → 13:28 穂高岳山荘 (1泊)
3日目 穂高岳山荘 04:09 → 6:00 涸沢小屋06:20 → 07:36 本谷橋 → 08:30 横尾山荘08:46 → 09:33 徳澤園 → 10:10 明神10:20 → 11:00 河童橋 → 11:10 上高地バスターミナル (下山)

報告:

北アルプス屈指の最難関ルートジャンダルムに挑んできた。メンバー全員が初挑戦であり、否が応でも緊張感が高まる。
ルートは西穂高から奥穂高への2泊3日周回ルート。一番ハードなのは2日目、西穂山荘から穂高岳山荘迄の9時間半の縦走区間には小屋無し、水場無し、トイレ無し、加えて日陰無し、エスケープ無しの過酷なルート。ルート途中には鎖も無く、ホールドも乏しく、スメアリングだけで登り上げるスラブが複数箇所あり、道中一瞬たりとも気が抜けない。
そしてジャンダルム最大のクライマックスは「ウマノセ」。ホールドは数多あるものの、高度感が半端じゃない!落ちたらひとたまりもない高さだ。通過には約10分を要するが、岩肌の状態によっては引き返したくたくなる様な険しさだ。無事穂高岳山荘に着いてまったりしていると、悲劇が起こった。
山荘目の前の下りの岩場で男性登山者が滑落し、あたりが騒然となった。約8m近く滑落し、足首を骨折した模様だった。ヘルメットは装着していた為、命に別状はなかった様だが、滑落時山荘周辺は天候悪化によりヘリコプターが飛べず、翌朝の救急搬送となった。
気が引き締まる思いで、翌日無事全員生還出来たときは、山を始めて以来、何ものにも代え難い尊い経験が出来た瞬間でした。